ただ座る禅、そして中道とは、
曹洞宗・沢木興道老師は、ただ座る禅、何も考えない禅を説いたと云う。
原田祖岳老師は、その何も考えず、ただ座る禅の陥り易い欠点を批判して、曹洞に臨済の公案(問答)を採りいれたと云う。
ただ座る禅は、高度過ぎて、弟子の中には、黙って壁に向かって寝てる僧もいると、批判されたとのこと。
一方、公案(問答)する禅は、求める禅、餓鬼禅に陥り易いと、住職は対比して説明してくれた。
近代の曹洞禅のニ大高弟の縁の元、修業されて来た住職は、両派のことを、中道として見る力を、ヴェーダンダから学んだとおっしゃる。
「地球を座布団にして、宇宙一杯に座れ」と、原田祖岳老師はよくおっしゃったと云う。部分的なものを見るなと云う戒め、気迫。
住職は、今まで師事して来られた、丸山英智老師、大田洞水老師、原田湛玄老師の教えに、それぞれの教えを想い出して、その素晴らしさにうっとりとされているように想う。
それを見ている私も、また、その境地に憧れる。
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