生命を奏でるジャズアーテイスト達、NHK横浜に集う
6月5日(日)、NHK横浜放送局1階ロビーで、震災復興支援ジャズライブがあり、行ってみた。新装なった横浜放送局のロビーには、大勢(300人くらい?)のジャズファンがつめかけていた。昼12時位~19時頃まで、約70人位のボランテイアに賛同したジャズアーテイストが約20分~30分間隔で次から次へと、小気味好く演奏していく。間に、演奏者自ら募金箱を持って、観客席を回る。
ジャズファンにとっては、有名な、蒼々たる顔ぶれに、また迫力ある演奏に息をのんだ。私は、ちょっと立ち寄るつもりだったが、余りの素晴らしさに、昼~夕方まで、聴きいってしまった。アーテイスト達にとって東北は、演奏ツアーでよく行っていた場所でもあり、出身地の人もいた。震災後行って来た人もいた。
酒井俊さんの歌が、このチャリテイーライブを象徴するように思った。彼女は、「気仙沼は壊滅していました」と云った時、私は動揺した。心も潰滅した人もいただろうと私は思った。
「ヤサホーイ。ヤサホーイ。唄が聴こえる。たき火を囲め。満月の夜」と、哀しみに耐え絞り出すように歌う彼女の、生命の叫びに、心が震えた。
震災のショックで体調を壊していたと云う北浪良佳さんは、「Smile」を歌った。板橋文夫さんのピアノも生命の耀きを叫んでいた。
数えあげたらきりが無いほどの蒼々たるジャズアーテイスト達の感動の演奏だった。生命を叫ぶ、生命を奏でる演奏だった。 瓦礫の中でも潰滅していない心を祈った。初めて訪れたNHK横浜放送局は、この感動の場所として私の脳裏に刻まれた。
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