長い会社生活を経て、穏かなる酒の光景
昨日、石油業界の先輩と久しぶりに二人で、ゆっくり飲んだ時は、もう仕事の話は殆どしなかった事が、面白く感じる。
私は、娘とのアラブやインドへの旅のこと、そして満洲への旅のことなど話した。先輩は、長い会社生活を経て、地位やお金に関する考え方のこと、健康に関することなど話してくれて、共感した。
私は、いつの間にか、何故か、禅の思想に感動したことなども話した。一元論、仏縁などをいつの間にか、私は夢中で話していることが、我ながら可笑しかった。
更なる驚きは、先輩は、私が行く坐禅合宿の予定を知りたいとの関心、反応であった。私は、3月下旬、8月下旬の伊豆・天城の坐禅合宿の予定を伝えた。
ちょっと、禅の思想のさわりを話しただけで、この先輩の反応は何か、と不思議なくらい嬉しかった。発信器と受信機が、ぴったり合ったのかも知れない。日頃、住職から聴く禅の哲学が、私の口から、ほとばしり出ていたのかも知れない。
夕方、会社を出て、新橋へ向かう時、会社のそばの青松寺の正門に、道元禅師の句が大きく書かれてあった。「春は花、夏ホトトギス、秋は月、冬雪さえて涼しかりけり」。
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