他者救済の迫力、人間の美
昨日、日経新聞のコラムに、「国が何をしてくれるか問うのではなく、貴方が国の為に何が出来るか、問うて欲しい。」と云う1961年のケネデイー大統領の就任演説が紹介してあった。
今、人を責めることの多い世の中の風潮には、心地よい衝撃を与えてくれる言葉だと思う。
外国から地震・津波の被災地に、救援に駆けつけて、自らの危険も省みず、救助活動してくれている人もいる。原発の事故の対応も現地で、被爆の恐れの中で一所懸命にやっている人もいる。自分だけの安全を求め、逃げ出し、遠い世界で傍観する人もいる。
「衆生が救済されるまでは、自分の救済は求めない」誓願を持った人も世の中にはいる。私は、身近に、そんな人に出遭って、そのことを誇りに想う。人生で最高に幸せに思う。余りにも感動が大きくて、涙が出る。私も、触発される。
「私のことは、どうでもいいんです。他が救われれば」、この気持を目指しなさいと、いつも住職は云う。
私は、この言葉を聴く度に、感動で大きな光に包まれる。
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