ムバラク大統領5兆3000億円の資産の地獄、哀れさ
石油は僅かしか出なく、アラブでは貧しい国の一つ、エジプトでは、人口約7800万人が苦しい生活を強いられている。そのエジプトのムバラク大統領は、5兆3000億円とも云うとてつもない資産(凡そ大産油国クウェートの年間石油収入に匹敵)を蓄えていたとの可能性の報道には・・・・・唖然とした。
人間のエゴを放置した時の、巨大な罪の深さを思う。
こんな金持ちになったら、余りにもグロテスクで、今後、国民に軽蔑され、世界中から、見捨てられたような、孤独を味わうのではないかと哀れに思う。いかなる業績があったとしても、エジプト国民の怨嗟の対象になってしまったのではないかと思う。
スラム街のように、貧しく暮らす大勢の民を抱えて、指導者が猥褻なほどの巨大な私服を肥やす罪は、余りにも精神が貧しく、未熟で、哀しくなる。
「人々が救済されるまでは、自らの救済は望まない」と云う、仏道の修業の誓願の対極にあるような、ムバラク大統領の生き方に、人間のエゴの哀れさを思う。
そして、そのような生き方の空しさを、金持ちになることの空しさを、人々に知らしめる役割を持っていた事にも思いを馳せる。
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