柿の木坂は駅まで3里♪
昨日、終業後、東横線・都立大学駅下車、エジプト大使館に初めて、アラビア語講座を聴講に行って試た。
目黒通りを経て、駒沢通りに向かう坂は、柿木坂との案内が書かれていた。子供時代、姉達が口ずさんでいた歌なのか、私にとっては慣れ親しんだ、有名な、「柿の木坂♪」であった。歌に歌われた「柿の木坂」は、田舎の田園風景の中にある柿の木のある坂道を歌った歌で、特にこの目黒区の柿木坂では無いとのことは、後でインターネットで調べてわかったことだが、私には、この坂のイメージが、歌にある「柿の木坂」のイメージにピッタリだった。
柿木坂を歩くのは初めてだった。初めてなのに、何故か、懐かしいような、メルヘンのような雰囲気の、長く続く、心に暖かい坂道であった。
「♪春には柿の花が咲き、♪秋には柿の実が実る。♪柿木坂は駅まで3里。♪想い出すなー故郷のよー、♪乗りあいバスの哀しい別れ。」
知らず知らず、この歌が、メロデイーが、台詞が、自然に出て来た。
乗りあいバスは、たぶん昔のボンネットのバスだったのだろう。道路脇の草花、道はバスが走ると砂ぼこりもたったであろう。セピア色をした、純真な時代の日本。
別れの一本杉♪、白い花の咲く頃♪なども、日本の美だなーと感慨に耽りながら、駅から約20分くらい歩いて、エジプト大使館に着いた。
心の中の「柿の木坂」に遭うべくして、私はやっと、「柿の木坂」に出遭ったと想った。遠い昔の家族を想う。
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