科学・技術に必要な文学的教養
昨日、日本開発工学会のシンポジウムが池袋であり、会社を午後休暇にして、初めて参加してみた。講演に、「科学・技術に必要な文学的教養」があり、とても興味惹かれた。
"科学・技術が必要としているのは論理・合理性と思われがちだが、非論理の積み重ねで科学は生まれる。好奇心・驚き・感動が論理の飛躍を促す。"浜松大学の竹村之宏先生の話に、私は、うなずいた。
数学者の岡潔さんは、数学で業績をあげられたのは、「奥の細道」のお陰でと云っておられたとのこと。彼は、「数学は情緒の表現であり、論理ではない」と云っておられるとのこと。
他の講師の先生方も、学界・実業界から、技術やビジネスに遊ぶ様な境地で、話されている様で、とても新鮮だった。よく仕事上見かける、ガツガツとギラギラと営利・名誉を追求する雰囲気はなく、ちょっと求道に近い、心地よい没頭に身を委ねてらっしゃる人々が多い様に感じた。 確かに、会場は東京芸術劇場でもあり、ピッタリだったかも知れない。
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