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July 29, 2010

スピードスケート、清水宏保さんの両親の凄さ

昨日、長野オリンピック金メダル・スピードスケートの清水宏保さんの対談を初めて聴いた。

清水さんの父は、彼が高校生の時、癌闘病9年半で亡くなられた。余命半年と云われながら9年半生きて、喘息の持病を持つ彼の体力向上の指導を沢山、厳しくしてくれたと云う。

病院に入院中、父親の見舞いに行くと、「こんなところへ来る時間があったら、練習でもしろ」と彼を叱ったと云う。親としては、子供が見舞いに来てくれて、そばにいてくれれば、どれだけ、心強く、また安らぐかと、私は想うが、彼の父は、心を鬼にして、子供を追い返すようなことを云っている。父親は、既に、子供と一体化して、オリンピック金メダルを目指す夢を持っていたのだと想う。子供も返して、自分は一人ベッドで、彼の練習の姿を想い浮かべていたのだろうか。死が迫り、寂しくはなかったのだろうか。

父親の病死後、母は、工事現場、交通整理、ブルトーザーの運転など仕事をして、彼の運動を支えてくれたと云う。

長野オリンピックで、彼は、前日緊張もせず、自分の金メダルを確信した夢を見たと云う。現実の走りも素晴らしく、神かかりの様に力強く、スピードスケートなのに、後半は、この瞬間が終わって欲しく無いと、わざとゆっくり走りたいとさえ思ったと云う。

そして、清水宏保さんは、母親に金メダルをかけ、日の丸を掲げてリンクに舞った。こんな凄い家族がいたんだと、清水さん親子の人生に感動した。

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