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May 12, 2010

自分を捨てる、自分を広げる、どちらでも好し

先日、立教大学での横山紘一先生の哲学カフェ6周年行事で、ロボット博士の森先生が講演された時の、会場の参加者とのやり取りが印象に残っている。

森先生の講演は、ロボット作り、もの作りに没頭して行くと、自分を忘れる境地があることから、坐禅の修業で得られる"自他一如"の境涯に似た、自分がドンドン薄れる境涯のことにも触れられた。それに対し、会場の参加者から、自分を捨てるとか忘れるとか、そんな大仰なことと違和感を唱えるフランクな意見もあった。

それに対し、森先生の答えが、素晴らしかった。自分を捨てると云うと抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。自分を広げると考えて良いです。自分が物作りの熱中して行くと、自分がその物になりきって行く。 自分から周囲の人、物へ、ドンドン自分を拡大して行くと、全てが「私」になり、全世界、宇宙が私になり、その時は、もう自分は無くなっている。自分を広げることは、即ち自分を捨てることと同じ。そのような主旨のコメントを森先生はなさった。

まさに、日頃、私が、山口住職に聴く、ヴェーダンダ哲学、禅の思想に通じるものであった。自分を宇宙にまで広げて行くと、争いや苦しみも消え、穏かな虚空世界の永遠にして安らいでいる、単純にして美しい世界が見えて来ると想う。

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