元寇より深刻な国難だった"白村江"の大敗北
昨日夜は、ニューパラダイム研究会(通称カリスマ会)で、仲津真治さん(元建設省次官)の韓国の歴史研究の講演を聴いた。
そこで、昨日の最大の驚きは、"663年・白村江の戦い"のことであった。日本は有史以来負けたことの無い"神国"と教えられ、太平洋戦争へと突き進んで行った歴史がある。
当時500万~600万人の日本の人口で、百済の支援に約6万人の大軍勢を朝鮮半島に送り、新羅と戦った日本軍が、唐と新羅の挟み撃ちに会い、たった2日間で、歴史に残る大敗北を喫したと云う。その後、日本では、唐の侵略を怖れ、度重なる遷都を繰り返した。また、東国から国防の兵士を九州へ派遣する防人(さきもり)制度発足も、その恐怖の表われであった。
蒙古襲来(元寇)も乗り越え、神に守られた国・日本と云う迷信を作り上げた、帝国主義日本の歴史教育の捏造ぶりと、国民としての歴史への未熟な勘違いを改めて感じた。
"白村江の大敗北"を、大いに歴史で強調したならば、日本人も、もっと、賢く、原爆の悲劇に繋がる戦争も防げたかも知れない。
"大化の改新(645年)"後、18年目に起きた、白村江の大敗北の重大な意義に、想いを新たにした。
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