市川・文学の街散策
昨日は、東京シテイーガイド・文学グループの市川散策に参加し、沢山の発見に、ため息が出る程の驚きだった。
永井荷風・幸田露伴、北原白秋の街だったとは。荷風が最後に食べたレストラン大黒屋も知った。
万葉集に詠まれた太古の伝説の美女・"手児奈"由来の真間の弘法寺、昔、真間の湿地帯にかかっていたであろう「真間の継ぐ橋」の名残。「こものはにすだく蛍のほのぼのとたどりぞわたる真間の継橋」鴨長明の句に、当時の情景のロマンが浮かんだ。
国府台病院前の桜並木、里見公園、眼下の雄大な江戸川。1500年代、この里見公園には里見家の国府台城があり、北条と二度の戦を行った場所。
亡くなった私の義父が医師として勤めていた国府台病院で、娘は生まれた。その国府台病院で、私は初めて娘と対面した。市川には何度行ったことだろう。弘法寺には、義父・義母と皆で初詣にも出掛けたこともあった。大きな枝垂れ桜が印象に残っている。
今回初めて、国府台女学院前から続く桜並木の、文学の道も歩いた。文学の街・市川が、私の脳裏に、驚きをもって深く刻まれた。嬉しい、小さな驚きだった。
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