人生観のチャンネル二つ、人生の達人
人生観には、二つのチャンネルを持つことが、穏かな、円熟した人生への入り口のように想う。
全てを、宇宙の調和として肯定する、自分の感覚に振り回されない境地。自他不二、自他一如の一元論的世界を理解するチャンネル。石ころもダイヤモンドも同じ世界。無一物、無尽蔵の世界。「晴れて好し、曇りても好し、富士の山」の世界。この一元的、世界観は、神の大きな懐に抱かれた感覚になる。
日常生活のなまなましい場面では、善悪・損得・好き嫌いのはっきりした世界がないと、感覚を持った人間としては、満足して生きて行けない。それは、二元論なる世界、云わばもうひとつのチャンネル(2チャンネル)。
一元論の1チャンネル、二元論の2チャンネルを、瞬時に自在に切り替え、生活して行けたら、正に人生の達人ではないかと想う。二元に遊ぶ境地と云うのは、素晴らしい。喜びも悲しみも、幸も不幸も、ただ四季の様に味わえる境地。
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