武士・士族の宿命、滑稽さ
私は、薩摩・長州・会津など、幕末の時代の各藩の戦いぶりは、いずれ劣らず凄いと関心していた。
一昨日、終業後、勉強会で、小さな長州藩が何故、巨大な幕府軍に勝てたかに就いて研究されてる人の発表・講義を聴いた。
その中に、薩摩も会津も他の藩も、武士階級が戦った。長州は、農民も町民も僧侶も神官も総動員で、藩の危機意識を共有して戦った唯一の藩であった指摘に納得した。
藩の危機、国の危機に、武士だけ戦った諸藩の歴史が、滑稽で、私は失望に近いものを感じた。長州がその後、日本の近代化に大きな貢献や、官僚機構、軍国主義への道を開いたことに於いては、功罪色々あるが、藩や組織が一体となって動く強さは、長州に証明されていることを悟った。
武士が武士がと、他の助けを求めず、寧ろ下からの助けを蔑んで拒み、一人相撲の悲劇の中に沈んで逝った武士階級の滑稽さ。今の時代にも、大きな示唆を与えてくれる。
プライドは時にカッコ好いが、悲しいほど滑稽にも見える。
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