1000年目の日、鎌倉・鶴岡八幡宮の銀杏の巨木
鎌倉・鶴岡八幡宮の樹齢1000年とも云われていた銀杏の巨木が、3月10日早朝、雪混じりの強風で倒れたとのニュースを翌日知り驚いた。
その日が、巨木にとって1000年目の終わりの日だったのかも知れないとも思った。枕草子の時代、前九年の役とかがあった1000年前に生まれ、この2010年3月10日早朝に往った巨木の生涯を想った。
私が、何気なく平凡な日として送る日も、1000年目の巨木の生涯の頂点の日であったのだ。
以前住職から聴いた。今日と云う日は、46億年の地球誕生後、やっと辿りついた頂点の日。
昨日、私は、会社終業後すぐ、品川から湘南ラインで鎌倉・鶴岡八幡宮へ行ってみた。夜7時半くらいに着くと、巨木の周りに、別れを惜しむ人達が、何人か集まっていた。私も、横たわる銀杏の巨大な古木を繁々と眺め、別れを惜しんだ。そして何故か、長く生きていてくれて有難うと、云いたくなった。
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