毎日、5000勝0敗の勝負
昨年9月の中川恵一東大医学部教授の講演録を読んで驚いた。
「癌細胞は1日に約5000個誕生し、リンパ球が、その癌細胞を異物と判断して、その都度殺している。免疫側から見れば、5000勝0敗の戦いを毎日続けているお陰で、取り合えず私達は癌になっていない。」
「人間の60兆の細胞の1%に当たる6000億個の細胞が、毎日死んで、生まれ変わっている。」
その死ぬのが当たり前の細胞が突然変異で死ななくなってしまうのが癌細胞。死ななくなった細胞が増殖して、人間と云う個体を滅ぼすのが"癌による死"と云うこと。
人間の身体の壮大な営みに驚嘆。毎日の5000勝0敗の戦いが、我々を健康に生かしているのかと、ちょっとヒヤヒヤもする。免疫力の大切さを想う。
« 時に弱く、貧しくとも、 | Main | 修業の意味 »
Comments