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January 25, 2010

子供が、ただ食べる様子だけで嬉しいと云う気持ち

両親の離婚で、幼くして、母と離れて暮らすことになった住職が小学生の時、母が隠れて、小学校に訪ねて来た時の話を想い出した。授業中だったが、門の外で待っている母のもとへ、すぐ行くように、担任の先生に云われ、母に会って、近所の飲食店に入ったとのこと。

「そこで、うどんか何かを食べさせてもらったが、母は、何も食べずに、ただ私を見ていた。食べ終わると、またポケットから何十円かを出して、もう一杯食べるかと聞いた」とのこと。「母は、お金が無く、僅かなお金を全部出して、私が食べるのを、ただじっと見ているだけだった。」と、住職から聞いた。

子供が、じっと食べている様子を見て、親として、ただ嬉しかったのだろうと思う。それが、住職と母の最後の面会だったのだろうか。

私が、何かを一人食べている時、私の母はただ、じっと私を見て、嬉しく想ってくれているだろうと、今でも想う。

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