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December 30, 2009

トコトコと瀬戸内

昨日の朝、旅館をチェックアウト後、宿の30代半ばの若いご主人に親切に尾道駅まで車で送ってもらった。車の中で、リーリー・フランキーの小説「東京タワー」が好きと云う話を聴いた。レトロな尾道駅前で港や駅舎の写真を撮った後、次は普通列車で呉へ向かった。呉線は、山陽本線より更に南の海岸沿いにあり、海岸に這うように、瀬戸内の海を横に見ながらトコトコと走った。

呉は、戦艦大和のミュージアムがあるところ。初めて呉にも降り立った。10分の1の大和の模型に初めて対面した。大和の各性能を知る度に、改めて、当時の日本の技術力の高さに驚いた。46インチ砲は40キロ先(東京~戸塚くらい)の的を正確に射撃出来たと云う。開戦1週間後に竣工したものの、時代は巨艦時代から航空機時代に変わり、巨艦では、出番が無く、終戦時、沖縄への云わば自決出撃に向かった。3000名の優秀な水兵と共に沖縄の深海に沈んだ大和に想いを馳せた。

夜、郷里大牟田へ着き、姉と大牟田駅前のレストラン"松本"で夕食をした。"松本"は、両親が大好きだったレストラン、両親が座った席まで覚えている、愛着のある安らぎのレストラン。かくして、安芸路を経て、故郷への短い旅であった。

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