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December 09, 2009

天井の木目の模様

子供の頃、風邪とかで寝込むと、私は一人、家の二階で寝かされ、寂しさを紛らすために、よく天井の木目を見て、アミメーションのような動物を想像していたことを想い出す。

楕円形の池があり、ワニがいたり、ヘビがいたり、むき出しの木目は、私を混乱させる程の色んな形を想像させた。熱を出して苦しんでた時のことや、一人の部屋で寂しく、ジーと天井を見て過ごした時間のことなどを想い出す。

そんな時、母は下の階で、店の仕事や家事をして忙しかった。私の様子を見に、たまに、二階に上がって来てくれるのを、どんなに心待ちにしていたことか。

先日、TVで難病で26歳で他界された佐賀県の坂井宏之さんと云う人の短歌の紹介の番組を見た。彼の歌に「天井と私の間を 各駅停車が往復する夜」とあった。15歳から26歳まで、自宅の部屋で寝込まれ、どれだけ、寂しく天井を眺められたことだろうかと思った。

私は、何故か、あの頃の木目の模様を鮮明に想い出す。それも、私の人生の光景。

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