禅の思想と、「星の王子様」
26日に箱根で勤務する友人のホテルに宿泊した帰り、27日の朝、川向の"星の王子様・ミュージアム"に入ってみた。何となく知っているつもりだった、サンテグジュペリ、星の王子様が、こんなに深い哲学だったのかと、改めて感動した。
サンテグジュペリの、1900年から1944年までの人生。彼は、第二次世界大戦の終わりの頃、飛行士としては老体に鞭打って、志願して母国フランスへの偵察飛行に向かったまま消息を絶った。彼は、「良心の呵責に折り合いをつける唯一の方法は、苦しむことだ」と云った。彼は、母国がナチに蹂躙されたまま、自分だけの幸せでは意味を持たなかった。
死ぬ前に弟が云ったと記している。「身体は単なる、脱け殻のようなものだから、精神は痛くも何とも無いよ」
「本当に大切なものは、目に見えないんだ。」
これらのことは、全て、禅の修業を積む人達と同じ思想に通じている。サンテグジュペリに改めて尊敬と、敬愛の情を感じた。そして、同じ修業の同志だと想い、胸が熱くなった。
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