思い通りにならなくても楽な境地、
人は、思い通りになることを幸せと呼び、そのために色々もがき、思い通りになるための方法を得ようとする。思い通りになるための手段が、お金・地位・権力などでもある。
しかし、実際は、そのお金・地位・権力を得てみても、それは、勘違いであったことに気づく。
人の持つ思いが、複雑過ぎて、結局は、そのようなお金・地位・権力などでは、大して役立たなかったことに気づく。
60兆の細胞からなる人間は、それぞれの細胞が、お互いに牽制したり協力したり、バランスの上に成り立っているのだろう。思いも、一つの極端な思いが実現すると、次にまた新たな極端な思いが出て来て、バランスが崩れ、異常をきたしてしまうのだろう。
むしろ適度に牽制された、ブレーキの効いた思いがあってこそ、その思いが放置されてこそ、人は安定し、健全たりえるのかも知れない。極端に思い通りになると、次に大変な展開が始まり、人生はむしろ、危ないのかも知れない。
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