早稲田の街の感傷
昨日は終業後、早稲田大学26号館で行われた、中東総合研究所の発表会に出席してみた。
三田線御成門から巣鴨、巣鴨から山手線で大塚、大塚から路面電車の荒川線で早稲田。この行程が、楽しかった。荒川線の大塚は、小説「ノルウェーの森」にも出てくる場面も想い出した。「鬼子母神」や、「面影橋」と云う駅名にも、文学の世界に惹きこまれて行く。
荒川線・早稲田駅から、早稲田大学へ行く道は、八百屋さんに聞いた。道沿いには、学生相手のような飲食店が軒を並べていた。講演を聴くのを止めて、すぐ、店に入りたい気持ちにもなった。
大隈講堂前で、学生に26号館の場所を聞いて、学生との会話も新鮮だった。
講演終了後、私は、今度は、早稲田から高田馬場までの道を歩いてみた。学生の入るような居酒屋で、一杯飲んで、すっかり早稲田を味わった。遠い昔、受験でも来たところ、大学時代、英語会(ESS)活動でも来たところ。
時折見る、銭湯なども似合う早稲田の街、小雨の降る、薄暗い照明の早稲田の商店街を、私は感傷に耽りながら歩き、一瞬、心は、大学時代に返っていた。「田舎の母に電話しなくちゃ。」とか、両親が生きてる時代がそこにあった。
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