自然科学としての言語、酒井邦嘉氏講演
昨日、Hippo Club の行事で、初めて東大駒場へ行った。そこで、初めて、酒井先生の「言語の脳科学」の講演を聴いた。
言葉を自然科学ととらえる考え方が、とても興味惹かれた。母語として獲得したものは、大人が作ったものでは無い。赤ちゃんが作った自然なものと云う考えが好い。「言語に規則があるのは、人間が言語を規則的に作ったためではなく、言語が自然法則に従っているためだ。」と云うのが圧巻。
彼は、物理学、生理学、心理学、哲学など数々の学問に魅せられて、言語学に辿りついている。
「全く違うように見えることの間に、共通性を見出すことに究極の(探求の)醍醐味がある。」と彼は云った。彼は、禅の修業の行き着く世界と同じものを、感じているのではと思った。
私にとって、自然科学としての言語への興味が拓けた。
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