人生職人
科学者は、何か興味のあるテーマを、深く掘り下げて研究して行く点では、偏執狂的にも思える。
芸術家は、人間の五感の生み出す「心のさざなみ」のような動きを、大きく拡大して表現する。これも云わば、偏執狂的にも思える。
そこへいくと、職人と云う響きは、健康的で好い。職人的なこだわりは、科学者や芸術家と違って、無邪気な健康的な響きを感じ、極自然な、可愛いこだわりのように思える。
「人生職人」、「人生マイスター」。病みを感じさせない、たたき上げた人生観。時を経て、飴(あめ)色に輝く木目を感じさせるような人生観。そんなことを連想した。
私は、人生と云う家を造る「職人」になりたい。
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