48粒の米
シベリア抑留された人が初日に、渡された食料が、一人48粒の米であったと云う。
シベリア抑留体験の方のご縁の人から聴き驚いた。私は、自分でも毎朝食べる米粒を、48粒数えて試た。
10個づづ数えても、48個にしても、それは、余りにも僅かで、靴に付いた砂ほどにしか見えなかった。
48個の容量から目分量で推定すると、毎朝、私が食べる1合の米は、たぶん、6~7万粒はあるのではないかと思った。
子供の頃、親達の世代が、どこの家庭でも、よく云っていた。「米の一粒一粒を大事にしなさい。お百姓さん達が一所懸命に作っているのだから。」
子供時代に見た、誰かの口元や頬に付いた米粒を、愛おしく想い出した。
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