人間合格、人間当選
行きつけのジャズ喫茶のママさんは、子供の頃、熱が出てうなされる時は、よく見ていた同じ夢があり、それは、自分が「アリ(蟻)」になって、重たい荷物を持って暑い中、運んでいると、人の足にギャフンと踏みつけられる夢だったと云う。
だから、前世が「蟻んこ」だったんだろうか?と大笑い。
前世が蟻で、神様が、数ある蟻の中で、人間の足に踏まれて死んだ蟻が不憫で、人間に格上げ当選させてくれたのだろうか。人間に欠員がでて、人間への繰り上げ当選。人間に補欠合格だったのかもとか、私は冗談を云った。
そのママさんが長年飼っていた犬が、去年老衰で17歳で亡くなった日の3日前のこと。夢で、後光がさす、白いワイシャツの若い男の子が現れ、「僕、おとだよ」と、その犬の名前を云ったとのこと。
人間失格する人もあれば、人間合格の想像もある。心が洗われる想像の中の神秘世界。