"如雨露"と云う当て字の美
昨日、ちらりと見た新聞に、俳句が書いてあり、その漢字に吸い寄せられる想いがした。"如雨露"と云う漢字である。
"じょうろ"とフリガナが打ってあり、"ジョウロ"と云う懐かしい響きと、雨露の如しと云う表現に、何という、詩のような漢字だろうと、そんな漢字の存在を知るだけで豊かな気持ちになった。
「パンジーや 如雨露の水は 風に散り」
如雨露の語源は、もともとはポルトガル語で、"如雨露"とはその発音に真似た、当て字とのことであった。
これは、"当て字文学"ではないか、とその美しさに感銘を受けた。
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