守谷のパン、小田原
先日、アラブ人を箱根に案内した時、小田原駅前で、地元の人には有名な"守谷のパン"と云うものを買ってみた。
店は、何十年も長く続いてきた店らしく、庶民的だが、何か時代の風雪に耐えてきた、暖かい品格のある店だった。朝11時くらいだったが、店の前には、並ぶ列が出来ていて、アンパンなどが飛ぶように売れていた。
アンパンには、いっぱいの美味しいあんこが詰っていて、昔ながらのアンパンの原型のような、"アンパンマン"のような可愛いパンだった。食べてみると、昔、母が作っていた、あんこの味がするようだった。昔馴染んでいた、コッペパンの皮の色合いも想い出した。
夕方、小田原駅前で、アラブ人を駐車場から見送った帰りに、再び守谷のパンの前に行くと、早々ともう店仕舞い中だった。そして、私は旅の想い出にと、守谷のパンの斜め前にある居酒屋"小田原おでん"に立ち寄った。
その店で、何気なく会話した、夫婦の旅行客も、この守谷のパンの話をしたら、ぜひ食べてみたいとの希望で、その場で一つあげて、食べてもらった。そのご夫婦、喜んで食べていたく感激。店の若い板前さんも、小田原出身で、子供の頃、親によく買ってもらって食べていたと云う。子供時代を想い出してもらおうと、つでに、カウンター越しに、その板前さんにも、アンパンを一つ配った。
小田原で、ほのぼのとするアンパンの想い出が一つ。
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