仲の好い夫婦、仲の悪い夫婦、それぞれの光景
今回、観光来日したノルウェーの友人夫妻は、結婚39年の仲の好い夫婦であった。観光案内している間、時折手をつないだり、ちょっと微笑ましくもあった。同時に、39年の結婚生活を、監獄だよとか冗談も云っていた。
今の私は、仲の好い夫婦、仲の悪い夫婦、それぞれに、人生の味わいとすれば、等しく素晴らしいと云う境地を感じる。
仲の好い夫婦にも、相手を喪失することへの怖れや、ちょっとした秘められた違和感、漠然とした不安など、悩みに於いては、仲の悪い夫婦に引けはとらないとも思う。
仲の悪い夫婦は、自分を表現し尽くしている部分もあり、気楽でもある。ちょっと世間には淋しく見えることはあるが。
仲が好くても、悪くても、それぞれに、人生は素晴らしいではないかと思う。
目の前に広がる大自然を味わうように、その自然な展開を味わえば好い。仲が好くても、悪くても、どちらの境遇でも、幸せのマグニチュード、不幸のマグニチュードは、同じくらいに共に存在していると思う。
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