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April 30, 2009

同じと感じる時、違うと感じる時

人は、他の人と同じと感じる時、安心や幸せを感じると思う。その人が大切な人であれば、なおさらのこと。

他の人と、何か違うと感じる時、全然違うと感じる時、孤独や不安や、不幸を感じる。

同じと感じる時も、違うと感じる時も、共にあって当然。それは自然界の当たり前の現象だと思う。それは、ただ面積の問題。同じと感じる領域が大きいか、小さいか。

その面積は、大きくても、小さくてもよい。

そして、同じと感じる心、違うと感じる心を、自在に虫眼鏡を当てて拡大して見るのも自分。

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April 29, 2009

まな板のトントントンと云う音

姉から聴いたことがある、母が再婚する時の心境を。

満洲から引き上げて来て、子供は満洲で病死、夫も死別、故郷、長崎の街で一人暮らしを始めた頃。自分の分だけを作る食事の時。まな板のトントントンと云う音が、哀しくて仕方がなかったと云う。

誰かに、この食事を食べさせてあげたいと、心は叫んだと。

その後、母は私の父と知り合って、再婚した。父も満洲から引き上げ、妻を病死で喪っていた。

誰かに、何かをしてあげたいと、心の奥底は叫んでいる。

そして、母は、亡くなる前に姉達に云ったと云う。父は、いい人だったと。

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April 28, 2009

所有せず、執着もせず、

何か、目に見える価値ある物を所有したがるのは、通常の人間にとって当たり前のこと。より高級なレベルの衣食住を求めて生きる。

人間関係に於いても、大切に思う人と、自分が誰よりも一番近い人になりたいと願う。

所有は、それを維持するための心配や苦しみで、寧ろ、自分に余裕がなくなって行くのに気づく。所有することが寧ろ、苦しみの根源になって行く。

一番近い人たることを願って、その隔たりを感じる時、その哀しみは厳然と迫って来る。60兆もの生物たる細胞から成る人間が、それぞれの個体たる人間が時に一体感を感じていれるのは、自分を中心に考えるあまりの悲しい誤解に過ぎないと思う。

所有せず、執着せず、なおかつ、人生の素晴らしさを感じられる境地。それが、宇宙と一体化した、大安心の世界だと私は夢見る。

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April 27, 2009

松本聖香ちゃんの死

母親の内縁の夫に虐待されて死んだ、9歳の女の子、松本聖香ちゃんの事件の報道が、最近、気になってしかたがなかった。

ベランダに放り出されていたら死んでいたことが新聞に書いてあった。4月6日くらいの死亡推定であった。

4月6日の自分の日記を読んで見る。丁度、目黒川の桜が満開の日の記述に、悲しさが込み上げた。

ベランダで横たわって死に往く時、辛かったろう。痛かったろ。寒かったろう。親に抱きしめてもらいたかったろう。

ただ、私の魂は、聖香ちゃんにゴメンネ、ゴメンネを繰り返したかった。こんな苦しみに耐えて、死んで行ったのだから、今度生まれ変わる時は、神様は、引け目を感じて、バランスを考えて、きっと、きっと幸せな穏かな人生を与えてくれると思う。

意識が遠のく瞬間、見えたかも知れない、星は、余りにも綺麗で、ちょっと、最後は微笑んで死んで行ってくれたかも知れない。小学4年生の9歳の女の子が、人間の罪を、背中いっぱいに背負って、4月6日に旅立った。

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April 26, 2009

旅の足跡を辿る

昨日、ノルウェーの友人夫妻は、娘さんが3年前に来日し、日本を旅した時の楽しかった想い出を書き留めた彼女のブログの記事のコピーを持ち歩いていた。彼女が旅した場所の記述を確かめながら、追体験するかのように。

ノルウェー語で書かれた旅のエッセイの内容を、時折私に説明してくれて、私も、3年前のことを、色々想い出せた。

浅草の古民家風のレストラン「東南屋」。梅酒。なども、彼女の記述にあった。両親は、同じ店に案内され、同じ梅酒も飲んでみて、娘の旅に、心の中で溶け込んでいるかのようであった。ノルウェーに帰ったら、さぞかし、話に盛り上がることだろう。

娘さんは、初めての日本を、不思議の国のアリスのように、目を丸くして、きょろきょろ興味深く見廻しながら旅して行った。電車にのっては、電車のアナウンスの「まもなく」を、いつも、「なまにく」「なまにく」と間違って、真似ていた。
工事現場の様子に興味があったり、TVで見る相撲取りの腹をたたく仕草に興味あったり。

そんな、両親の旅に、私も、とても新鮮な、穏かな感動を覚えた。

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April 25, 2009

連休プロジェクト

4月22日、ノルウェーの友人夫妻が観光で来日、5月9日まで滞在、東京、京都など周る予定。

今日は、一緒に日光へ行く。私にとっても初めての忍者ショーも見れたら好いなーと思う。
明日は、箱根の、宮ノ下の谷あいにある、鄙びた露天風呂のある温泉へ行きたいとの希望。明日は天気も回復し、芦ノ湖から、富士も見えれば好いなーと思う。

また、彼らに同行して、久しぶりで、数日京都へも行ってみたい。千葉で一人で暮らす娘にも、京都行きを誘うメールを数日前に出した。未定だけど、行ける可能性もあると云う。そのノルウェーの友人の娘さんも、3年前来日、娘どうしも日本で会ったことがある。もし今回、父と娘の旅がまた出来れば、2005年12月のアブダビへの旅以来。

ノルウェーの友人夫妻の人生の想い出の旅に同行。そして、私にとっても、人生の想い出の旅になりそう。NHKの大好きな番組「小さな旅」の、回想の手紙の朗読や、メロデイーが聞こえて来るようだ。

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April 24, 2009

石油大臣会食の日

今日は、最近の仕事のプレッシャーの最高潮の日。

夜、ホテルニューオータニで、来日の石油大臣と石油業界首脳との会食に同席する。

最近、ちょっと会社で残って、その準備をして、駅の近くの行き付けの居酒屋で、焼酎2杯を飲んで帰る日々だったが、いよいよ今日で終わり。今日は、夜の会食の後、その居酒屋へ来て、一人打ち上げ会をしたいと思う。

将来、その様な日々も、良き想い出になるだろう。

明日は、観光来日中のノルウェーの友人夫妻を、思いっきり、観光案内できる。

人生は、色んなことがあっても、それは神の采配。その采配の意味を考えたり、味わったり。

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April 23, 2009

動物反射、神の証明

電車の中で、席に座っている時、ドアから、お年よりが入って来た時、瞬間的に心は、席を譲ろうとする。

実行に移すか、自分の疲れ具合、その他色々考えて、どうするか迷い、結局ほったらかすこともある。数秒、数分考えたら、もう実行に移すのは遠のく。

だが、お年よりの姿を見た瞬間、条件反射・動物反射のように、自分が席を譲ろうと考える自分が、たいていの人にはある。

その、動物反射的な、内面の自己に、考える前に従えば好い。

自分の疲れ具合を忘れて、席を譲ろうとする心が、確かに、多くの人にはある。

それは、多くの、普通の人々にも、神が宿っている証拠だと思う。

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April 22, 2009

ハラルミート

今週は、アジア・エネルギー大臣会議が東京で26日に開催されるため、中東の石油大臣が週末、相次いで来日する。私の勤務する中東の産油国国営会社でも、日本の顧客首脳を招待して、金曜日、石油大臣主催の着席晩餐会を企画している。

イスラムの戒律に則ったお祈りをして屠殺されたハラル(許された)ミイートを、ホテルに準備してもらう。事前に、そのハラルミートを準備するために、アラブ人の代表から、出席予定人数に付いて、真剣な相談を受けた。

「24日夜の晩餐のため、出席予想人数に合わせて、牛・鶏など動物が、数日前に、殺される」

我々の饗宴のために、死すべき動物の数と、死の時刻が決定される。

人間は、生まれながらに、他の生きものを食して生きる存在を感じる。食に饗される死にゆく動物達に対し、自分の懺悔に到達しないまでも、感謝も十分に出来ないまでも、せめて神妙にその事を感じたいと思う。

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April 21, 2009

蜜壺に足を取られる蜂のよう

哀しみ、苦しみの最大の原因は、自分を引き離すことが出来ないことと云う。

それは、蜂が、蜜壺の蜜に、足を取られて、もう離れることが出来なくなってしまった状態に似ている。

蜜を取りに来たものが、実は、享楽の餌食になっている。

そんな、例えを、数日前、住職から聴いた。

蜜に絡み込まれず生きられれば、人生は晴天の輝き。

蜜に絡み込まれない最大の秘訣は、「少欲知足」。禅の言葉。

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April 20, 2009

自分より大切な存在の発見

昨日、日本食育協会主催の食育シンポジウムに行ってみた。内田美智子さんと云う助産婦さんが話はじめた時、会場は涙の海と化した。

赤ちゃんを産んだばかりの母親は疲れ果てています。呼吸が整い、落ちついてから、その胸に生まれたばかりの赤ちゃんを抱かせます。母親は、赤ちゃんの顔をじっと見詰め、涙を流します。

お腹の中に爆弾を仕掛けられた感じ。破裂して腰から下が砕け散った。仕掛けたのは神様で、散ってバラバラに壊れたのは、「自分が一番大切」と云う勝手な想い。自分より大切な存在に出逢いました。これは、お母さんになったばかりの、名もない普通のお母さんのアンケートへの書き残しだったとのこと。

彼女の書いた本(西日本新聞社)が、題名が「ここ」と云う。講演の後、会場の彼女の書籍コーナーは、騒乱のような、本を買い求める群集で溢れた。

助産婦、内田さんの話は、どの著名人の話も、かすんでしまうほどの、神々しいものに感じた。

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April 19, 2009

爽やかさの根源、エゴ性の放棄

「耐え抜いた人には、爽やかさが出て来る」と、住職はおっしゃった。

何故、耐え抜くと爽やかさが出るのかと云えば、それは、「エゴ性の放棄」があるから。それは、究極の「人格の完成」ですと。

苦の中にこそ、エゴ性の放棄がある。良い物も、苦しいものも、共に受け入れることが、人格の完成に繋がると。

住職も、そのために修行してらっしゃる。そして私も。目が、涙で曇るほどの感動だった。

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April 18, 2009

想い出のソレンツアラ♪

東急線・白楽駅の改札そばの商店街のスピーカーから、通勤時間帯にいつも音楽が流れている。

いつか、"想い出のソレンツアラ"が流れていて、懐かしいメロデイーに心動かされ、暫く立ち止まった。

電車に乗るのを少し遅らせても、この曲を聴いていたいと思った。

♪私のソレンツアラ、光に輝く♪。など、小さく密かに口ずさんだ。

ちょっと出遭った音楽でも、人生のチャンネルは、切り替わる。

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April 17, 2009

癌を防ぐ食事法

癌を防ぐ食事について、最近、済陽高穂先生(三愛病院研究所所長)の書籍を読んだ。癌の原因は、次の4項目に整理に整理されていて、改めて、塩分・動物性食品のリスクを認識した。

(1)塩分過剰。 癌は塩分を好む。 → 野菜・果物のカリウムで塩分を排出すること大事。胃癌は、塩分で胃粘膜が荒れ、ピロリ菌が増殖して発生。

(2)動物性たんぱく質・脂肪の代謝障害。→ 動物性たんぱく質は、あらゆる物質の中で、最も、発癌性が高い。 動物性脂肪は、悪玉コレステロールを増やすので、免疫機能がフル回転し免疫機能が麻痺・低下して、癌発生へ向かう。

(3)糖質の代謝障害(クエン酸回路障害)。→ 糖質の代謝には、ビタミンB群が大事。 玄米・菜食の効果。

(4)血中活性酸素過剰。→ 野菜・果物の抗酸化作用が大事。

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April 16, 2009

100次元、200次元と無限に広がる世界

人間と云う私が、人間の五感で感じる方法で、周りの世界を見ている。

犬は、人間の何倍もの嗅覚の世界で外界を感じている。微生物は、微生物の感覚で、人間には見えない感じられない外界を持っている。

生物の数だけ、違った次元の世界が広がっているのだろうと想像する。同じ人間どうしでさえも、「群盲索象」のように、それぞれの自分の五感を通して、全く違った世界観を持っている。人間の数だけ、異次元の世界が広がっているとも云える。

無限に広がる、それぞれの異次元の世界。そして、それを外から見ている、存在もあるように感じる。

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April 15, 2009

生と死の境の時間

夜明け前に、ちょっと座禅をしてみると感じることがある。

起きてもいない、寝てもいないような、中途半端な状態。

それは、実は、素晴らしい状態ではないのかとも思う。

座禅の極意は、生きてもいない、死んでもいない状態を感じることとも云う。

生と死を、第三者のように、外から見ている存在を感じられるような気がする。

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April 14, 2009

可愛い図書館

先日、近くの図書館へ行った時のこと。新聞の見出しに驚いた。「イギリス商人3人殺傷」と云う、一面に大きな活字の文字。しまった。今日は、朝、新聞を見なかったかなと瞬間的に反省した。

だが、続けて見ていくと、「行列を馬で乱す」。「薩摩藩士が、生麦村で"無礼討ち"」とある。何だこりゃ?と思うと、文久2年8月21日と書いてあった。新聞などない時代。

茶目っ気のある神奈川新聞の、横浜開港記念の企画である。まさに、神奈川新聞に微笑ましく、一本やられた。

そして、近くの幼児コーナーには、おじいちゃんと孫の幼稚園くらいの女の子。"困ったさんのサラダ"と、"困ったさんのスパゲテイー"と・・・など可愛い声で絵本を選んでいた。

「困ったさんシリーズ」の幼児向けの料理の本があるらしい。その二人が書棚から立ち去った後、私も「困ったさんシリーズ」を手に取って見てみた。

近所の図書館は、まさにメルヘンだった。

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April 13, 2009

任運自在

「任運自在」と云う言葉を知った。

全てを神の手に、運に任せること自在の境地。

結果は、神のもの。

全ては、宇宙の摂理、神の摂理の出来事。

懺悔と感謝に始まり、そして自己を忘れゆく道だと感じる。

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April 12, 2009

英雄には敗北者、勝ち組には負け組、そして心の平穏とは、

英雄が生まれるには、敗北者が要る。

勝ち組が生まれるには、負け組が要る。

他を犠牲にして、得られるものに心の平穏は無い。

勝ち誇ったガッツポーズには、恐ろしいほどの人生への無知、エゴが隠されている。

英雄、勝ち組の空しさには、人生では早いうちに気づいた方がよい。

英雄も敗北者も、勝ち組も負け組も無い世界を、少しでも早く知ることは、平穏で幸せな人生に早く近づけてくれる。


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April 11, 2009

心の中の自分の寺

昨日の夜、新宿ウェルシテイーの会議室で開かれた座禅会に参加した。座禅終了後、来ていた知人と、同じ電車で横浜方面に話ながら帰った。その方は、"一人一寺"の会に入ってらっしゃり、自分が設立した自分の寺を持ってらっしゃると云う。

「真道山・日精寺」(しんどう山・にっしょう寺)、「真の道を求めて、日々精進する」と云う意味で付けた名前とのことであった。

心の中に建てた自分の寺とのこと。その人は、その寺のご住職と云うことになる。

毎日、心の中の寺の、境内の枯葉を掃いたり、読経をしたり、してらっしゃいますか?と私が尋ねたら、とても好い笑顔を返して下さった。

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April 10, 2009

桜の花びら、酒にヒラリ

昨日夜は、会社のあるビルの、同じフロアのお隣さんどうしの会社の人、約10人で、花見の会をした。

東京タワーを眼前に眺める御成門の小さな公園は、静かで、花見客もまばらで、まさに穴場であった。気温も寒からず、暑からず。昨日の東京タワーのイルミネーションは、水玉模様のような可愛い装飾だった。

桜の木からは、花びらがハラハラと舞っていた。

私が持った、日本酒のコップの中に、花びらが一枚、ヒラリと落ちた。

これは、風流。

花びらを大事に、大事に、お酒を味わった。

昨日の、一番強烈な想い出は、この単純な、お酒の中に舞い降りた桜の花びら一枚。

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April 09, 2009

通訳ガイドの会、ランデル洋子さんのジャズライブ

昨日、会社帰りに、初めて、上野広小路にあるジャズライブの店、アリエスに立ち寄った。

観光通訳ガイドの会・GICCSの会長、ランデル洋子さんのボーカルのライブがある日で、行ってみた。GICCSの総会や、ガイド研修でしか会っていなかった人が、ジャズのボーカルとは、その変化が素晴らしいと思う。

流暢な英語で夢見るように歌うランデルさんの歌声は、ジーンと来るものがあった。「いとしのエリー」の英語版、最近、好きになった曲の一つである。

日によって、チャンネルを切り替えるように、何か全然別のことをやるのは、人生のよい刺激だと思う。

私の、チャンネルはと云えば、会社・座禅・食育・旅・ブログなどであろうか。そのときは、頭の中が切り替わっていることを感じる。それは、小さな驚きの源泉。

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April 08, 2009

北国の小動物・オゴジョ

絵葉書で、雪の中から顔を出す、北国の小動物・オゴジョの写真を見たことがある。イタチのような生きもので、雪と同じ真っ白。

あのような生きものを、北国の雪の草原で見かけたら、さぞかし感動的だろうと思った。

ちょっと、見かけて、すぐ隠れて見えなくなってしまっても、そのオゴジョを見た感動は一生の宝になると思う。

そんなことが、人生にもあると思う。

人生の中の出会いも、そのような遭遇と思えば素晴らしい。

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April 07, 2009

プレーリードッグ

朝、家のベランダから見える遠くの丘の上の畑に、人が何人か立っているのが見えた。

その光景が、何だか、プレーリードッグが、立ち上がって、周囲の様子を見ている姿のように見えて、可愛かった。

イタチのような小動物で、北米の高原地帯などにいて、時折、地面から顔を出し、立ち上がって、キョトーンとした顔で周囲を見る。360度周囲に天敵がいないか、警戒して見たり、餌はないか見ているのだろう。

そんな姿と、丘の上に立つ人間の姿が同じに見えて、微笑ましくなった。

道行く人々を、皆、プレーリードッグと思えば、世界は、童話の世界に切り替わる。

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April 06, 2009

加山雄三記念館、伊豆・堂ヶ島

昨日、会社の若いアラブ人夫妻を伊豆・堂ヶ島へ案内した。洞窟廻りの船は波が高く欠航だったが、近くの岩に上って海を眺めた。洞窟も見えた。小さな岩山の島々の先に圧倒的に広がる海は絶景だった。

洞窟廻り遊覧船の乗り場には、加山雄三記念館が有り、同じビルのみやげ物店の館内には、いつも加山雄三の歌が流れていた。

私は、加山雄三の歌を聴いていると、高校時代を想い出して、幸せな気持ちになった。アラブ人に、有名な歌手と説明しても、あまり印象に残らなかっただろうと思う。店員さん達も若く、20代で、たぶん加山雄三の歌を同じ気持ちで聴いてはいないだろうと思った。そのことが、妙に、自分だけの密かな想い出のようにも思えて、可笑しく、また密かに嬉しかった。

近くは、もう伊豆半島の先端近くで、松崎と云う場所には、川べりに桜並木があり、満開の桜が綺麗だった。桜並木の横には、広大な花畑もあり、色とりどりの花が咲き乱れていた。

私にとっても、アラブ人夫妻にとっても初めての堂ヶ島の旅だった。これも確かな人生の1ページ。

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April 05, 2009

執着と愛の混同

執着は、自分の方に引き寄せること。自分のもとに置いておきたいこと。相手を犠牲にして自分が幸せな気持ちになること。

愛は、「自分はどうなってもよい、その人がよければ」と思うこと。

愛するとは、自分を離れて行くこと。自分の優先順位が消えて行くこと。

対象を好きなことにおいては同じでも、まるっきり違うこと。

執着は、苦の根源。愛は、苦からの開放。

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April 04, 2009

旅の想い出の力

不図、両親・兄弟・姉妹との旅を、想い出してみた。すぐに想い出せた旅は印象が強かったのだろう。

一番上の姉とは、満州・鳳城会での長崎への旅や、山鹿温泉の旅の想い出。二番目の姉とは、米国への旅、エストニアへの旅。妹とも米国への旅や、今度、5月に鳳城会で鎌倉への一泊2日の旅の予定がとても嬉しい。

28歳で亡くなった三番目の姉とは、旅の想い出はすぐ出てこないが、姉が嫁いだ東京・東村山のアパートや、一緒に行った、近くの西武園の噴水が忘れられない。

娘とは、アブダビへ二人で旅出来て、とても嬉しかった。人生の大ヒット。

母とは、田舎の田園風景の中、バスに乗り遅れて、何時間も母と歩いた想い出。川や畑が綺麗で、おとぎ話のようにメルヘンの光景だった。

父とは、そんな想い出がなくて、申し訳なく思う。私が中学生の時か、英語のリンガフォンが買いたいと云った時、バイクの後に乗せて、大牟田の大きな電気屋にレコードプレイヤーを買いに行ってくれた。その時バイクの後ろから見た父の後首の小さなイボが何故か、愛おしく思い出される。余り会話を交わさなかったが、父がどれだけ私を愛していたか、今は、口惜しいほどわかる。

弟との旅の想い出は、弟家族と大牟田近郊のセキヤヒルズ宿泊の旅や、今回の弟家族の上京。今回は、とても嬉しい上京だった。それぞれの旅の想い出は、どれだけ人生を豊かにしてくれることかと思った。

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April 03, 2009

見果てぬ夢

見果てぬ夢は、常にあった方が好い。それは、ずっとそのままであることが、むしろ素晴らしい。

見果てぬ夢は、実現すると、急速に色があせていく。人生を経て来ると、何となくそう思う。

坂の上の雲を見ながら、坂道をゆっくり歩くのが好い。

見果てぬ夢は、精神を子供のように、純真にしてくれる。

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April 02, 2009

人生の聖地

最近、九州から旅行で上京した弟家族との時間の余韻がまだ強く残っている。

待ち合わせで、六本木・交差点に弟家族4人を見付けた時の光景が、何か感動的。

これから、六本木交差点に来ると、この光景を想い出すだろう。一緒に入った中華料理屋も。

人生には、色々な、大切に想う情景がある。その場所に立つと、その時の情景が、鮮やかに蘇る場所がある。

私は、心の中では、その場所を、密かに「人生の聖地」と呼ぶ。

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April 01, 2009

小さなおのぼりさん、会社へ来る

昨日は、また凄いことがあった。弟家族のおのぼりさんツアーが、昼携帯に電話してみると、築地、お台場、原宿など回る時に、午後、私の働くオフィスそばの東京タワーにも来ると云うのだ。

それだったら、オフィスに立ち寄ったらと誘ったところ、本当に弟家族4人が、会社に来た。中学生の女の子2人には、私のオフィスはどう写ったことだろう。アラブの会社のオフィスはきっと強烈な印象を残したことだろう。

九州大牟田の弟家族が、私の働くオフィスにいる姿は想像だにしなかったが、何とアッサリ実現した。バチバチ記念写真を撮った。

東京タワー横にそびえるタワーの私のオフィスは、眺めもよく、ちょっと親戚にも見せたかったオフィス。アラブ人の代表も紹介した。子供達は、さぞ驚いたことだろう。私が英語をしゃべるのを聞いて、オジチャンはすごーいと思ったかも知れない。普段は、ひょんきんな変なオジチャンなのに。

私は、一番身近な人には、自分の職場は一度でも好いから見てもらいたいと思う。大勢の会社では、そういう訳にもいかない。その点、アラブ人と合計6人のオフィスは、気楽で親戚の訪問もOK。弟家族に、私の職場を見てもらって、とても嬉しかった。大変幸せな一場面をカメラに収めることも出来た。将来、大変な宝ものになると思った。

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