江戸末期歌人・橘曙覧(タチバナのアケミ)の歌
先日、伊豆・天城の座禅道場でご一緒した知人(歌人)から江戸末期の歌人、橘曙覧の話しを聴いた。
余り歌は残していない(50首くらい)が、平凡な日常生活を、さらりと、感動的に歌ったところに魅力があると云う。
「楽しみは 昼寝せしまに 庭ぬらし 降りたる雨を 醒めて知るとき」
子供時代を想い出す。昼過ぎに、母とうたた寝をして、突然目が醒めた時に味わった、窓の外の雨上がりの、夕暮れの輝き。
江戸も明治も無いなー。ただ、穏やかな、心地好い人生の驚き。
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