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February 10, 2009

父ちゃんへの"ようかん"

ロンドン出張中に、日本人の方がアラブ人にと持って来られた"ようかん"の土産を私にも頂いた。

普段"ようかん"は滅多に食べない私は、その"ようかん"を見ていたら、姉から聞いた母のエピソードを想い出し、胸が熱くなった。

生前、病気で入院中の母に、姉が好物の"ようかん"を持って行った時のこと、母は"ようかん"を半分食べ、半分を残し、これは「父ちゃんの分」と云って、しまってまた姉に託したと云う。

私の両親は、満州からの引き揚げで、配偶者と死別した者どうしで再婚し、私が生まれた。人生の地獄、どん底を経験したであろう二人の、再婚後、助け合って生きて来た"人生の同胞意識"に、ただ泣けてくる。

"ようかん"を見ていたら、「父ちゃんの!」と云って、"ようかん"を手渡す時の情景、母の表情が浮かび、母の想いや、強さや、母の人生を想った。

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