「一指頭の消息」、禅
坐禅の世界では、人さし指を立てて、「今ここ」と云う境地を、修行が進んだ境地として度々聴く。「一指頭の消息」を知ると云う。
過去でも未来もない、ただ猛烈なスピードで過ぎ行く「今の集合体」を表現したのであろうか?私は、微笑んで、「今 ここ」と指を立てて、云える境地を夢みる。
生でもない死でもない境地。縦でもない横でもないゼロの静寂の瞬間のようなものかと思う。
人生80年の間休むこと無く、繰り返す心臓の鼓動は、実は、収縮と拡張の間の、収縮でもない拡張でもないその間の瞬間に、修理と休養の時を得ているのだと云う説を、意外にもアラブの友人から聴いた。
吐く息、吸う息の丁度境目。そこに何があるのか。虚空世界の膨大なエネルギーを感じる。
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