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September 08, 2008

水平線に消えて行く、ミカン箱の光景

女優の長山藍子さんはミカン箱が海の遠くに流れて小さくなって行くのを、子供の頃、引き揚げ船の甲板からずーっと見ていたと云う。

日本がもうすぐと云う日に、友達の男の子が亡くなり、船上で、水葬をした時のことだったと云う。その光景が、子供心にずーっと残り、その後の人生の原風景のようなものですとおっしゃった。

終戦後、満洲から引き揚げる時、北朝鮮の街に母と子で暮した時、貧しくて、母は物売りか、物乞いをして、私は母のそばにチョコンと座っていたことも憶えていますと。

そして、佐世保に引き揚げた時、先に帰っていた父が、乞食同然の私を抱きしめてくれて、お父さんのヒゲがちくちくして、痛かったこと。手の平に乗せてくれた金平糖の美味しかったこと。

ミカン箱には、そのような想いが全て閉じ込められていることを知った。

ー9月6日(土)舞鶴、平和記念フォラムでの長山藍子さんの話ー

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