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August 21, 2008

自未得度、先度他

戦後、満洲から邦人の引き揚げの頃、共産軍の病院に看護婦として徴用されていた当時16才の女性の逸話が、最近、気になってしょうがなかった。

家族みんながやっと引き揚げることができるようになった時、病院に迎えに来た姉に、「自分が今帰るのは申し訳ない。他の日本人の方々が、一緒に帰れる日まで、まだ頑張る」と一人残ったとのこと。そして昭和22年2月急性肺炎で亡くなってしまった。

患者の共産軍の兵士や他の看護婦にも人気があり、みなに見守られて土葬されたとのこと。享年16才。

私は、坐禅の住職から聞いていた「自未得度、先度他」と云う言葉を想い出した。「己の未だ渡らざる前に、一切衆生を渡らせんと発願す」。真白き富士の乙女の死を想った。16才で神の域。

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