人生の渦潮
これでもか、これでもかと不幸が襲う。これでもか、これでもかと幸せが襲う。
次々と不幸が襲うと云う表現は、よく聞くが、次々と幸せが襲うと云う表現は聞かない。
だが、人生は、不幸と幸せの力が交わり、渦を巻く、渦潮ではないのかと思う。鳴門の渦潮の中か、或いは、洗濯機の中で渦潮にもまれる蟻ん子のような存在か。
時おり、渦が凪ぐ時がある。その時は、夜寝ている時。その時は、満天の星を見て、ちょっと周りの景色が見れる。
自分の力では、如何ともしがたい渦潮にもまれて、渦潮に翻弄されて生きる数々の人生の事を思う。宮崎駿監督の崖の上のポニョ、魚のポニョのシーンみたいだ。
ただ、不幸だけではなく、幸せの渦と不幸の渦が織り成す、乱流に飲まれて、流されて行くようなものではないか。じっと、自分を観察して、渦が凪いだ時に、ちょっと自分の好きな位置に調整すれば好い。
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