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August 19, 2008

シベリアの丘

先日銀座松坂屋の平和記念展の行事で、女優・松島とも子さんの講演を聴いた。

昭和20年に、お父様をシベリア抑留で亡くされて、45年振りにお母様と、シベリアを訪ね、お父様の埋葬されているであろう場所を捜したとのこと。

数日間、捜した後、手がかりのある丘の上に立ち、母はこう云ったと云う。「ここでいい」、「日本はどちらですか」、そう云って、バラの花をたむけ、丘の土を手で、懐かしむように、何度も掘り返したとのこと。

ブルゾンの下には、同行した娘の松島とも子さんも気づかない間に、喪服を着ておられたとのこと。

新婚数ヶ月で、満洲で兵隊に行き、そのまま帰らぬ人となられた父親が、出征する前に、母に「絶対生きて帰るから待っていてくれ」と言い残して行ったことを、お母様は、至高の愛と思って生きて来られたことがわかったとのことだった。

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