憧れのクマゼミ
先日九州へ帰省した時に、クマゼミが道路に仰向けに寝て死んでいた。透明の羽、オレンジ色の腹、地元ではワシワシと呼んだ。早朝から、割れんばかりの声でワシワシワシと鳴く。
子供時代には、中々捕まえられなかったワシワシ。比較的高い木に留まり、すばやく、どうしても捕まえたくてしょうがない蝉だった。
懐かしく、道路から拾い上げ、もち帰った。数日後も捨てきれず、ついに横浜まで持ち帰った。会社の人にも見せびらかして、自慢だった。
そして、自宅の小さな庭に、埋葬した。関東にはいないクマゼミが、私の家の庭の墓には眠る。
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