保護色人生、穏かな大冒険
動物や昆虫の保護色は、動物・昆虫を目立たないようにして、身を守っている。周りに溶け込んで、居るのか居ないのかわからなくなる。
これが、何だか坐禅で目指す、宇宙との一体感に通じるのではないかと、私の仮説を立ててみた。
「私はここにいます」と云うアピールは、弱い赤ん坊が母親にアピールする時などには好いが、危険を伴うことも多い。それだけ、鷲や鷹に狙われたり、人間に踏み付けられたり、可愛いとストーカーされたり、捕まえられて、ペットにされたりする。
社会でも、目立つことを目指している人達も、自ら危険を増しているのでないかと思う。名誉、出世、有名、金持ち、セレブ、奇抜な服装・行動など、これらは、「私はここにいます」のメッセージ。
人は、何の為にそうしたがるのかと考えてみると、集団の中での存在感の無さに、寂しさを感じたりして、耐えられなくなり、「私は、ここにいます」と云いたくなるのではないかと思う。
でも、それは、自然界のルールでは、最も無防備に、危険な状態に陥るのではないだろうか。自然界に保護色で溶け込み、漂う、それが、人生の穏かな大冒険には、一番好い状態ではだろうか。
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