金融の弁護
昨日、三菱銀行OBで、国連環境計画と云う機関の金融関係の顧問をしてらっしゃる末吉竹二郎と云う人の講演を聴く機会があった。金融について考える好い材料であったと思う。
物を売り買いする時に、当事者の支払いを保証してくれる役割は、社会の誰しもが求める事で、それが金融の役割。(銀行が保証してくれる事で売買が成立する。)
全てが売りたい人ばかりで、市場が成立しない時、一人でも買いたい人がいれば、市場は成立する。金融機関が、その一人になることは、市場にとって不都合なことでしょうか?との問いかけであった。
市場への規律は当然必要だが、金融が果たしている恩恵は、忘れ去られて、悪者にされがちな世論を、同氏は、指摘していた。
確かに、もの作りが立派で、金融は悪と云う考えは、ちょっと行き過ぎているように思う。マネーゲームと云う言葉を連想することは、社会における金融の役割を考える時に、阻害要因になるかも知れない。
同時に、人間社会は、制度を変えて行くことも大事だが、根本的には徳や倫理に委ねられている部分も大きいと思う。
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