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May 27, 2008

城山三郎さんが超えられなかったこと

全体主義国家の戦争の悲惨さを、痛切に感じ、時代に警鐘を鳴らし続けた城山三郎さんは、私も共鳴するところが沢山ある。理不尽な組織の為に、泣かされて働く企業戦士にも、彼は、戦時中の日本の全体主義の残酷さを見ていた。「旗振るな、旗振らすな」と云う彼の思想は、心に残るものがある。戦争に翻弄された人間の、体験から来る、迫力がある。

「全体主義」、「滅私奉公」とかの響きは、私は、とうの昔に、忌み嫌うべき言葉の棚に葬っていた。

数日前、坐禅の住職は云った。「組織の為」でなく、「一切の為」に拡がるならば、滅私奉公は、修行の最高の極致であったことを。

個人主義的・西欧的発想より、家族主義的・組織主義的な日本の発想が、その枠を拡げ、「一切の為に」とすれば、世界の平和に、心の安定にどれだけ貢献出来ることだろうと思った。

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