森・星・雪の優しさ
昨日、帰宅後たまたま見たTVで、森・星・雪について、こんなに芸術的に美を表現できるだろうかと思うほど、余りにも感動的なシーンの話に、吸い込まれるようだった。
子供時代に親の離婚で、実の母に虐待された少女の話で、家の中に居場所が無くて、近所のバス停で寝た時もあったと云う。寒い日、もうこのまま死んでしまって、朝、目が覚めなければよいのにと思ったと云う。
その時、目が覚めると、森や星や雪が、とてもきれいで、とても優しく見えたと云う。一人ぼっちでなく、森や星や雪が友達のように思えたと云う。
そして、成人した今、虐待した母親に対して聞かれると、愛憎の憎が悲しみに変わり、悲しみが情に変わったような気がすると云った。私は、この話に、高僧の話を聴く思いだった。
家出をして、少女が、心細い気持ちで見た、森や星や雪が、どんなに美しかっただろうかと、強い共感を覚えた。
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