幸せ総生産、ネパール
国民総生産GNP、国内総生産GDPなどは、毎日、新聞に出て来て、人間社会の世界中の関心事のようにとらえられている。一年間にどれだけの富を価値を作りだすかの経済的尺度。
現在のGNPで富を表す尺度に、大疑問を投げかけるのが、Gross National Happiness(幸せの総生産)。ネパールの人の考え方と云う。
東洋人の私は、経済が目指す右肩上がりの目標・将来に、動物的に疑問・不安を感じる。循環思想、バランス思想の自然界を感じると、経済成長・拡大を志向することの、偏執狂的単純さに危険を感じてしまう。
人の心を豊かに、幸せに、必ずしも導かない経済成長に、大いなる疑問・危険性を感じる。田舎の人達の穏かな表情を、都会の殺伐とした、目が血走った、したたか過ぎる人達ばかりに変えてはならない。GNPでは、人間を知るには、単純過ぎる。GNPでは、人間の心を知らな過ぎる。
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