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December 13, 2007

貧しさに回帰するなんて

昭和30年代の街並って何で、人気があるのだろうと考えてみた。物質的には、貧しかったが、長屋の共同体的な庶民の人情もあった。人生の辛さや哀しみは今より、負けず劣らず沢山あったが、誰かと一緒に夕日を眺める時のように、心強かった。

その貧しさの時代に、何で人は回帰したがるのだろう?

貧しさは、人生の喜び哀しみを増幅して感じさせてくれるものがあり、人の痛みに対する感性が、文学者や画家のようにに発達し、何よりも先ず、人生を真剣に生きるようになるのだと思う。

物質的な豊かさは、その代価に、人間から緊張を奪い、人を感動させる感性を奪い、一途な生きかたを奪ってしまうのではないか。

物質的な豊かさを求めながらも、その凶器・狂気の部分を警戒し、質素・素朴な魅力への感性を、同時に失ってはならないと思う。それが、人間の直感的な、「貧しさへの回帰」の源なのではないかと思う。


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