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December 10, 2007

安寿と厨子王記念碑

週末は、久しぶりにJR大人の休日クラブを使っての旅をした。金曜日の終業後、20:12の新幹線で越後湯沢経由でその日の内に富山まで行けた。土日は、冬の越中八尾、直江津の安寿と厨子王の碑、春日山城跡など、散策した。

安寿と厨子王の物語は、小さい頃、何度も母に聴いて、よく知っていた。直江津駅からバス停に乗り、中央2丁目のバス停を降りて、佐渡汽船の乗り場を遠くに見ながら、関川沿いに道を歩いた。

関川と日本海が出あう、道のカーブしたところに、風雨に晒された質素な碑があった。どんよりとした灰色の空に、荒々しい日本海を背景に、安寿と厨子王の碑は、ひっそりと立っていた。さぞ、父のいる筑紫へ、母子そろって行きたかったことだろう。

私は、最初に、碑を見た時に、母と再会した時のような気持ちになった。

そして、冬の日本海を眺めながら、900年の時間を忘れた。


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