「オリオン座からの招待状」宮沢りえさん
一昨日、会社帰りに、浅田次郎原作、「オリオン座からの招待状」の試写会へ行ってみた。
昭和30年代の古い映画館をめぐる、素朴で、美しい人間模様のドラマだった。私は、「壬生義士伝」以来、浅田次郎の人間描写に、何だかほろりと弱いことに気付いた。
蚊帳の中にホタルを入れるシーンは・・・・もう何にも要らないと思うほど、人生の感動のシーンだと思った。私は、「ホタルの墓」のシーンを想い出した。兄妹で見るホタル、あんな綺麗な人生のシーンは、忘れることは出来ない。
今回の映画のヒロイン・宮沢りえさんは、素晴らしい女優さんになったと思う。痩せてちょっと痛々しいが、彼女の人生の苦難を超えた優しさが滲み出ている。
貴乃花との破談の時は、若い宮沢りえさんにとっては、どんなにか辛かったことだろうと思うが、結局は、彼女は、数段精神的にも人格的にも高いレベルであって、神が救われたのだと思う。
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