歌は人生の必需品?
TVのアラビア語の講座の中で、エジプトの貧しい農村出身の詩人が話してくれた。彼は、貧しい農民に伝わる労働歌を、方言で詩に詠う。
ロバに押された荷車のあとから、麦の落穂を拾って歩く貧しい子供の情景も浮ぶ。綿花を摘んだり、麦踏みをする農民達の情景も。
農民達は、辛い労働をしながら、その労働の辛さを分かち合うかのように、歌を唄ってきたと云う。そして子供達も、誰に教えられるでもなく、親達の歌を覚えてきたと云う。
それは、深い人生の歌であり、人生の必需品だと云った。方言で詠われる詩に、生活の重みや、深い想いが伝わり、ほのぼのとした気持ちになった。
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