何億円の光景?
美術館で見る、画家の素晴らしい絵画には、画家の心が映ったような表現がある。実際に見える光景を、画家が色、構図を、デフォルメ(強調・誇張)して、描くことで新たな光景に生まれ変わって見えることになる。
描き手の心が映った光景に、見る人は郷愁を感じ感動するのだろうと思う。
さすれば、実際に自分が見てる生の光景は、まさに、何億円の絵画よりも自分にとっては素晴らしいものであることに気付く。ミレーやゴーギャンの描いた光景よりも、それぞれの人が出あう自然の光景が、額縁に入った既に誰かに表現されてしまった絵より、素晴らしいことに気付く。
人生は、それぞれの人の目に独特に見える、デフォルメの世界だと思う。
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