円覚寺、夏期講座初日
昨日から、北鎌倉・円覚寺の朝の夏期講座が始まった。私にとって、もう毎年これに出ないと調子が悪いくらい大切に思う行事になった。北鎌倉の駅に降り立つと、もうそこは、悠久の鎌倉時代、北条の都、山の木々の色、土の色、山門に、心のモードが修行僧に切り替わる。
朝8:30、時折、鶯の鳴く、和の庭園を望む円覚寺の方丈の縁に座り、足立老大師の話を聴いた。
「言葉には、物と同じように、それぞれに重さ、重量がある。その重さを創り出すのは心であると。同じ言葉でも、鳥の羽のように軽くもなると。
心に、シーンと静かな湖をもつべきです。田沢湖のように、深い湖をもってる人は、二言・三言話せば分かります。湖から立ち昇る霧が言葉なのです。 」
その後、有名な方々の講演も続くが、私は、何故か、いつもゲスト講演者よりも、老大師の言葉の方が、好きになる。
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