守旧派見直し
昨日夜、セミナーで、国民新党の小林興起氏の講演を聴く機会があった。彼はかつて、マスコミにより、郵政民営化反対の急先鋒、自民党から刺客を送られた第一号として大々的に面白おかしく報道されていたが、話を聴いてみると、それなりの政治家として見直した。
制度の弊害が目立つようになると、改革が必要になる。その時の大衆の改革を待ち望むエネルギーは、時に感情的になり、改革の中身より名目的な改革や、どさくさに紛れた劣悪な改革が行われることにもなる。と云う社会の動きを感じた。
かつて競争なき分野であった郵便などの民営化は、形を変えた独占企業を生み、監督官庁の監視も効かなくなり、悪徳企業の餌食になる可能性もある。既得権追放を歌い、改革をして行く中で、色々な悪徳企業が勃興している実態もある。民営化すれば、好くなるといっても、ミートホープやコムスンも在る。怖いと云えば怖いことだ。「フライパンから火の中へ」と云う、新たな悲劇への改革もありうる。
「変えよう」をスローガンにする政治家も多いが、”どう変えるか?”が問題だと思う。「夢を持とう」ではなく、”どのような夢をもつか?”が重要なのだと私は思う。
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