壮絶な和歌
JR東日本の"トランヴェール"と云う車内雑誌の4月号の冒頭に、内館牧子さんのエッセイがあり、壮絶な和歌を紹介してあった。
「吾れ死なば、焼くな埋(う)むな、野にさらせ、痩せたる犬の腹肥せ」。”私が死んだら、焼く事も埋葬することもするなと云っている。野晒しにして、腹を空かせた野良犬に食べさせてくれ”と云っている。この歌の作者が小野小町ということで、また仰天した。
クレオパトラ、楊貴妃と共に世界三大美女とたたえられた美貌の歌人の歌である。「花の色は移りにけりな・・・」の歌人が、このような歌も詠んでいたことに、どのような人生だったのか、はかり知れない人生を思った。
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